【立教】倍率低下が止まらない!?過去6年の受験者数と倍率の推移を見ていきます。

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過去6年間の受験者数と倍率の推移を確認して狙い目の試験方式を探るシリーズの4回目は立教大学です。

※本ブログの数字には理系学科は含まれていません。

まえおき

現在の立教大学の試験方式は非常にユニークです。

一般方式では全学部統一試験が5回実施され、複数の試験日を受験することが可能です。立教独自の英語試験は課されず、外部英語試験スコアもしくは共テ英語スコアと立教独自試験(2科目)の合計点で合否が判定されます。(文学部のみ、独自英語試験を課す日程が1日あり、計6回受験可能です)

また、共テ利用方式には私立専願向けの3科目型と国公立併願向けの6科目型がありますが、外部英語試験のスコアを持っていれば共テの英語スコアと比較して高い方が採用される仕組みです。

このように立教大学の場合、ほぼ全ての試験方式で外部英語試験スコアを利用することが出来る(というか利用しないと損)ため、年が明ける前から受験が始まっているとも言えます。

詳細は公式動画を確認して下さい。

それでは受験者数と倍率の推移を見ていきます。

全体

減少傾向にあった受験者数は現在の試験方式が導入された2021年に一時的に持ち直しましたが、翌年から再び減り始め、昨年は2018比で▲13,681人となりました。そして倍率は7.1倍から3.5倍へ。▲3.6pt減少。つまり、半減以下に落ち込みました。

一般方式

一般方式だけで見るとさらに状況は酷く、7.1倍から3.4倍の▲3.7ptです。

受験者数が減っているのに合格者数を増やす必要があるのは何故なのか。ぶっちゃけよく分からないですが人気が低迷しているとしか思えません。

そしてなぜ人気が低迷しているのか。その理由のひとつはこのユニークな試験方式にあるはずです。

立教入試では外部英語試験スコアが非常に重要になりますが、おそらく国公立の受験生は英検を受けるようなことはしない(対策する時間ないし、二次試験の役に立たないSpeakingなんて要らない)ので、併願先として立教を選びにくいのではないでしょうか。

何度も受けるチャンスのある英検で事前に高スコアを獲得し、本番はその他2科目だけで済む私文専願受験生と競争していられないのが本音。それだったら試験が平等にぶっつけ本番だけで行われる他の大学を選ぶよ、と。

一昨年、立教を受験した娘が「これは英検ゲーだ」と言っていたのを思い出します。

共通テスト利用方式

こちらも一般方式ほどではありませんが、やはり大きく倍率を下げています。

少し掘り下げて3科目型と6科目型それぞれを見てみると、6科目型は比較的減少幅が小さいことが分かります。

3科目型

 受験者数:▲21.2%(19,818→15,625)

 倍率:▲4.3pt(8.7→4.4)

6科目型

 受験者数:▲8.3%(4,921→4,513)

 倍率:▲1.4pt(3.9→2.5)

これが意味するところは、国公立の併願受験生だけで戦う(私文専願受験生が入ってこない)試験方式では、まだ人気を保てているということです。それでもかなり低倍率になりましたが。

 

続いて他の関東私立難関大学との比較です。

他大学との比較

全体

明治を除いてどこも苦戦している中ではなんだかんだ言って健闘している方かもしれません。

一般方式

こちらは明らかに悪い方のグループに入ります。

共通テスト利用方式

意外にもこちらは踏ん張っています。共テ利用はどこも人気が無いようです。

立教大学の場合、共テ利用と比較して人気低下が著しい一般方式を狙っていくのが良いように思います。もちろん、英検で高スコアを取れていない受験生の方は共テ英語を頑張る必要があります。

 

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