【青山学院】尋常でない倍率低下の原因は!?過去6年の受験者数と倍率の推移を見ながら探ります。

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過去6年間の受験者数と倍率の推移を確認するシリーズの5回目は青山学院大学です。

※本ブログの数字には理系学科は含まれていません。

まえおき

渋谷(表参道)にメインキャンパスを置く青山学院大学上智や立教同様にミッション系の私立大学で、最近は箱根駅伝の原監督の露出度もあって知名度・人気ともに非常に高い大学です。

しかし入試方式は他のどの大学も真似が出来ないほど複雑で、よくぞここまで突っ走ったなと思わずにいられないものです。

全学部方式や共テ利用方式は他の大学と変わらないごく普通の試験ですが、個別学部日程は学科ごとに別の大学かと思うほど異なります。まぁ受験生泣かせの入試と言ってよいかもしれません。

それでは過去6年の受験者数と倍率の推移を見ていきます。

まずは全体から。

全体

とても人気がある大学とは思えない酷い減りっぷりです。倍率は▲5.4ポイントで、2018年の受験生が見たら怒り出すだろうレベルです。

ところでグラフをよく見ると、尋常でないほど激減したのは2021年であることが分かります。

この年、青山学院では大多数の個別学部日程試験を共通テスト併用方式に変えました。

私文専願受験生が忌避する「共通テスト」の半必須化が影響したことは間違いありません。

一般入試方式

その個別学部日程試験を含む一般入試方式を見てみると、まさに2021年を境に別の大学になってしまったかと目を疑うほど低下しました。

共テを半必須にして英語4技能を測りつつ、総合問題を取り入れて暗記力に拠らない選抜を目指す入試改革の目的や理想は分かるとは言え、門戸をここまで狭めてしまうことは果たして大学側が求めていたことなのでしょうか。

共通テスト利用方式

こちらも倍率は低下の一途を辿り、7.8ポイントから4.0ポイントとほぼ半減しました。共テ自体の人気が無いのですからこうなりますよね。

他大学との比較

全体

ダントツの減少率です。これは大学も頭が痛いはず。

一般入試方式

上を行く上智大学がいますが、絶対値、率ともに酷い状況です。

ところで、下記記事では共テ併用方式を採用していない数少ない学部(経済学部)のここ数年の志願状況をまとめています。他学部とは対照的なことが分かります。

共通テスト利用方式

もともと共テ利用受験の割合が少ない大学でしたので減少数の絶対値は小さいですが、減少率は中央や法政に次ぐ大きさです。

青山学院の惨状を見てきました。

受験人口の減少が確実な中、この状況は必ず是正されなければならないはずで、つまりは共テ併用方式を減らして学部独自試験中心の入試に近いうちに戻すのではないかと個人的には予想しています。

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ボーダーの変動が大きい試験方式はこちら。

予想ボーダーの信頼性を分析した記事はこちら

wellbalancedlife.hatenablog.com