過去6年間の受験者数と倍率の推移を確認するシリーズの6回目は明治大学です。
※本ブログの数字に理系学科は含まれていません。
まえおき
GMARCHの中では別格になってしまった感のある明治大学。その入試方式はザ・スタンダード。他大学が入試改革を進めて自滅する中、我関せず昔ながらのスタイルを貫き通しています。動かざること山の如し。
この保守的な姿勢は良く言えば伝統を重んじる学風の反映であるかもしれませんし、悪く言えば変われない古い体質の表れであるかもしれません。
ただ受験生の立場に立ってみれば、安心して赤本中心の過去問対策に打ち込める、数少ない関東私立難関大学のひとつです。
そりゃ人気出るってば。
全体
そんな明治大学であっても受験人口の減少には抗えず、2018年比で▲9,197人の減少となりました。
ただし受験者数は2021年を境に反転していて、倍率も戻しつつあります。
一般方式
受験人口に合わせた自然減と言って良い程度の減少に留まっています。入試改革を進めた他大学の受け皿になっているのかもしれません。
しかも底を打った2021年から既に5,500人以上増加しており、今年の受験では2018年同等まで戻す可能性すらあります。
共通テスト利用方式
共テ利用ではそれなりの減少が見られます。これは明治大学だからという理由でなく、共通テストの特殊性から来るものなので仕方無いかもしれません。
他大学との比較
全体
関東難関私学の中では減少率が最も小さい▲11%。次点の学習院が試験方式を増やして▲12%ですので、圧倒的とも言えます。
来年度からの共テ内容変更もあり、今年は更に受験生を増やすのではないでしょうか。
一般方式
入試改革したもん負けなことが一目瞭然です。何もしない明治が勝ち組という状況は果たして喜ぶべきものなのでしょうか?
共通テスト利用方式
翻って共テ利用はそこそこの減少率です。
つまりは明治大学が人気なので無く、単に明治の一般入試方式が人気なことが分かります。
勝者の条件、それは動かざること山の如しにありました。
この超人気大学を受験する皆さんは今年の倍率上昇に要注意です。狙うなら共テ利用かもしれませんね。
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