過去6年間の受験者数と倍率がどのように推移してきたかを確認するシリーズ。初回は学習院大学です。
※本ブログの数字には理系学科は含まれていません。
全体
比較的最近になって共通テスト(センター試験)利用方式が採用され、減少傾向にあった受験者数に歯止めが掛かりました。昨年は一般入試、共通テスト利用入試とも増加しましたが、それでも2018年度比▲2,125人、倍率で▲2.3ポイントの減少となっています。
一般方式
通常の入試方式(コア試験)に加えてプラス試験と呼ぶ方式があったり、法学部/経済学部/文学部のコア試験では第2志望学科を指定できたりと、かなり独特な方式のため、なかなかに分かりづらい入試となっています。
受験者数は2021年度まで減少傾向にありましたが、2022年度から若干持ち直してきています。それに伴い低下していた倍率も昨年度は3.5倍に持ち直しました。それでもやはり2018年度と比較すると大幅に易化していると言えるでしょう。
共通テスト利用方式
前述の通り比較的最近になって採用されたため、はっきりとした傾向はありません。また、一部の学科では3科目方式が無いなど文系志望の受験生にとっては使いづらい入試方式のように思われます。今後の方式見直し次第では大きく受験者数が伸びる可能性もありそうです。
他大学との比較
下のグラフでは関東私立難関大学の受験者数の増減(2018年度比)を比較して示しています。どの大学も大きく減らしている中、学習院は相対的に減少幅が小さいと言えるかもしれません。
ただし一般方式だけで見ると、その減少幅はなかなかに大きいことが分かります。一般方式の減少分を共通テスト利用方式で補っているというのが実情のようです。
下記記事では今年のボーダーラインに大きな変動があった学科を掲載しています。よろしければどうぞ。
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