【早慶上智】繰上げ状況を比較して分かった上智の異常さ。これは伝統なのか、定員厳格化の後遺症なのか。

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今日は国公立の前期入試日でした。天気が悪く非常に寒い中での試験だったかと思います。受験生の皆さんは実力を発揮できたでしょうか。

今回は私学最高峰3校の繰上げ合格を比較して、上智の異常な状況を確認します。

概況

3校の正規合格と繰上げ合格の内訳が分かるグラフを並べてみました。

慶應上智と比較できるよう、早稲田は繰上げがある方式のみ集計

早稲田

慶應

上智

2020に始まる上智の繰上げ合格の急増っぷりに目が行きます。それまでは常識的な範囲で繰り上げを出していたにも関わらず、何があったのでしょうか。

共テ利用が2021開始なので2020は単純に定員厳格化の影響と思いますが、この年を境にコロナ前水準に回帰させつつある早慶とは別の世界に行ってしまった感があります。

ちなみに共テ利用の繰上げは

  • 2021:126人
  • 2022:146人
  • 2023:339人

ですので、差し引いてもまだ高い数字です。

補欠数・繰上げ率

補欠数を加えた下のグラフで3校の繰上げ合格率(補欠数に対する繰上げ合格の割合)を比較してみます。

早稲田

慶應

上智
(2019,2023は補欠数公表なし)

やはり気になるのが上智の補欠数。正規を大きく上回る異常な出し方です。

繰上げ率は早慶とそれほど変わらずですが、母数が大きいだけに繰上げの絶対数は倍以上あって正規を増やすべき状況なのは明らかです。

一方で繰上げ合格率は3校とも定員厳格化とコロナのダブルパンチを喰らった2021に異常値となって以降は低下傾向にあり、ノーマルな世界に戻りつつあります。

まとめ

早慶上智の直近6年の繰上げデータから、上智の普通でない状況を確認しました。

とにかく上智の異様さが際立つため普通に見えてしまう早慶でもまだ繰上げ率は30〜50%程度と高く、補欠を減らしたり正規を増やしたりする余地があることも付け加えておきます。

今日で受験を終えた皆さんも合格発表まで気が気でないと思います。まずは頑張ったご自身を褒めてあげて下さいね。お疲れさまでした。

 

早稲田の過去記事はこちら

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