明日から合格発表が始まる慶應義塾大学の補欠繰り上げ状況を過去6年に遡って確認します。
直感的に操上率が分かるようグラフにしましたので心の準備に役立てて頂ければと思います。
文系学部合計
合格者数
2021年度を境に繰上げ合格の絶対数、割合ともに跳ね上がりました。定員厳格化とコロナの影響と思われます。
操上率
過去にないほど辞退者が出たのか2021年度の繰上げ率が異常な値となりました。
本邦最高峰の私立大学・慶応義塾であってもコロナの影響は相当なものだったようです。
その後はコロナの落ち着きや定員厳格化の緩和もあり、正規合格増→繰上げ合格減の流れで直近53%まで下がって来ました。
今年はコロナからの完全脱却と来年からの共テ大幅変更もあって辞退率は相当減るはずです。
今後発表される正規合格数にもよりますが、繰上げ数は昨年からさらに減ると予想しています。
続いて学科別に見ていきます。
文学部
人文社会
全体の傾向に近い繰上げ率の推移です。今年は正規合格しておきたいところです。
経済学部
経済A
歴史的に操上率の高い試験方式ですが今年はどうでしょうか。
経済B
母数が大きな経済Aと比べると変動が大きいように見えます。さすがに2020レベルまで下がるとは思いませんが50%を割る可能性は大いにありそうです。
法学部
法
昨年一気に繰上げ率が低下しました。今年は他学科にもこの流れが来るのではないかと予想しています。
政治
法同様に補欠をあまり出さないため、操上率の変動が非常に大きい学科です。今年はどの程度になるでしょうか。
商学部
商A
慶応で最も合格者を出す商Aですが、年々正規合格を増やしていることが分かります。今年は更に正規を増やし、繰上げを減らしてくる可能性があります。
商B
商Bは比較的変動が小さい印象です。それでも昨年大幅に正規を増やし、繰上げを減らしていますので、今年はこの流れで2020以前の操上率まで低下するかもしれません。
総合政策学部
総合政策
SFCの2学科は他と比べて傾向が異なり過ぎて今年どうなるか全く予想が付きません。入試課が別なのではと思うほどの違いようです。
環境情報学部
環境情報
昨年は繰上げ発表早々に満額回答を出した環境情報。2020から異様に高い操上率となっているのは正規合格を絞り込んだせいでしょうか。
これだけ繰り上げるなら正規をもっと増やしてほしいところ。
まとめ
操上率を中心に過去6年の合格者推移を見てきました。
何度も書いているように、今年はコロナからの完全脱却と定員厳格化緩和の2年目、来年からの共テ変更など、人気校の合格辞退者が減る要素が満載です。
正規合格を増やした学科では順当に繰上げを減らしてくることが予想できます。まずは合格発表と同時に発表される正規合格の数に注目して下さい。
昨年の状況はこちら