慶應義塾大学の文系合格者数が確定。繰上げ結果を総括すると脱コロナと厳格化緩和の流れが見えてきました。

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いよいよ慶応義塾大学の繰上げ発表も最終盤を迎え、昨日3/24に文系全学部で打ち切りの案内がありました。この記事の前半では今週の状況を簡単に整理し、後半は今年の繰上げ結果を総括します。

今週の動向

追加繰上げが無いまま、法(3/20)、政(3/24)、商A(3/24)、商B(3/24)の繰上げが打ち切りとなりました。法学部は過去にないほど早い3/3に1巡目の発表を行なっていただけに2巡目を期待していた方が多かったと思います。しかし残念ながら追加の合格は無く、例年どおり1巡目で全ての繰上げを吐き出してしまったようです。

今週唯一繰上げがあったのは総合政策の3巡目でした。3/24に7名の方の合格発表と合わせて打ち切りになりました。例年であれば国公立後期の発表後にあたる今週後半には複数の学部でもう少し合格者が出ていましたが、今年は1学部7名とごく少数に留まりました。

最後の最後で繰り上がった受験生の皆さん、おめでとうございます。これで全ての文系学部で繰上げ発表が終了し、今年の合格者数が確定したことになります。長かったですね。お疲れさまでした。

続いて今年の繰上げ状況を総括します。

繰上げ総括

繰上合格割合

正規合格を増やして繰上げを減らした結果、合格者全体に占める繰上げ合格の割合は13%に低下し、コロナ以前の状況に戻りつつあります。

補欠比率

補欠数は毎年それほど変動がない中で今年は微減、正規合格は微増でした。結果、正規合格に対する補欠の比率は28%まで低下しました。

繰上率

繰上げ率は53%まで下がりましたが、できれば今後も高い繰上げ率は維持してほしいところです。そのためには辞退率(入学率)の予測精度向上が欠かせません。毎年の入学率が安定してそうな慶応なら出来そうな気もします。

今年は脱コロナでどの大学も辞退率の予測が難しかったと思いますので、来年以降に期待です。

発表回数別繰上げ数

グラフは各学部ごとの発表回数別に繰上げ数を集計したものです。今年は1巡目の繰上げが672名と全体の83%を占め、各学部が繰上げの前倒しに努めた結果が現れています。2018〜2019年は2巡目がなかったことを思うと、まだ1巡目を増やす余地があるのかもしれません。

最後に

こうして見てみると①補欠者の割合を少しでも減らし②繰上げ合格を従来より前倒しで行ない③繰上げ率もそこそこ高率を維持、などなど受験生に寄り添った改善を着実に行なっているなと感じます。

事前に繰上げ日程を確定させておくなど、もう一歩進められそうな気はしますが、確定させることのデメリットもあるのかもしれません。

各学部別の最終結果は別で記事にしたいと思います。

 

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