【法政】共通テスト予想ボーダー(11月版)の信頼性を検証した結果・・・B方式はボーダー得点で合格する試験が84%!!

にほんブログ村 その他生活ブログ 家計管理・貯蓄(40代)へ にほんブログ村 受験ブログ 大学受験(本人・親)へ

いよいよ共通テスト直前となりました。寒暖差が大きく体調管理が難しい冬ですが何とか乗り越えて試験日を迎えて下さい。

今回は河合塾が発表している予想ボーダー(11月発表版)の信頼性を検証するシリーズの2回目、法政大学編です。

試験方式

共通テスト利用方式

検証年度

2022年度

2023年度

利用データ

入試難易予想ランキング表(2021/11/18_河合塾発表)

入試難易予想ランキング表(2022/11/21_河合塾発表)

2022年度 一般選抜データ(法政大学発表)

2023年度 一般選抜データ(法政大学発表)

結果

2022年度

・予想ボーダー得点で合格できたのはB方式25試験のうち21試験(84%)とC方式22試験全ての計43試験でした。

・その43試験の予想ボーダーと合格最低得点の乖離は平均で+6.2%、最大は人間環境Cの+12.9%でした。

・予想ボーダー得点で合格できなかった試験は4あり、全てB方式でした。

・その4試験の予想ボーダーと合格最低得点の乖離は平均で-1.2%、最大で政治Bの-2.3%でした。

・乖離の分布を下記に示します。

※【乖離】=【11月予想ボーダー】−【合格最低得点率】

2023年度

・予想ボーダー得点で合格できたのはB方式25試験のうちの21試験(84%)とC方式23試験のうちの7試験(30%)の計28試験でした。

・その28試験の予想ボーダーと合格最低得点の乖離は平均で+3.2%、最大は日文Bの+8.2%でした。

・予想ボーダー得点で合格できなかった試験は20あり、内訳はB方式が4、C方式が16でした。

・その20試験の予想ボーダーと合格最低得点の乖離は平均で-3.4%、最大で日文Cの-8.5%でした。

・乖離の分布を下記に示します。

※【乖離】=【11月予想ボーダー】−【合格最低得点率】

試験別データ

試験別に両年度のデータを掲載します。黄マーカーは予想ボーダーが合格最低得点率よりも低かった試験です。

B方式(3教科型)

学科 2022 2023
予想
ボーダー
最低
得点率
乖離 予想
ボーダー
最低
得点率
乖離
81% 81.4% -0.4% 82% 78.0% 4.0%
政治 80% 82.3% -2.3% 82% 78.2% 3.8%
国際政治 83% 84.8% -1.8% 84% 79.5% 4.5%
82% 80.7% 1.3% 82% 78.2% 3.8%
日文 84% 83.4% 0.6% 85% 76.8% 8.2%
英文 86% 81.4% 4.6% 83% 79.0% 4.0%
86% 82.9% 3.1% 82% 76.7% 5.3%
地理 85% 82.2% 2.8% 84% 80.1% 3.9%
心理 89% 85.0% 4.0% 87% 82.6% 4.4%
経済 82% 75.0% 7.0% 76% 76.7% -0.7%
国際経済 82% 76.0% 6.0% 74% 75.8% -1.8%
現代ビジネス 80% 76.4% 3.6% 76% 75.2% 0.8%
社会政策科学 85% 76.6% 8.4% 77% 77.2% -0.2%
社会 86% 79.7% 6.3% 80% 76.2% 3.8%
メディア社会 85% 79.6% 5.4% 79% 75.9% 3.1%
経営 84% 80.3% 3.7% 80% 79.4% 0.6%
経営戦略 80% 80.1% -0.1% 80% 75.7% 4.3%
市場経営 81% 80.1% 0.9% 80% 76.2% 3.8%
国際文化 87% 83.7% 3.3% 83% 83.3% -0.3%
人間環境 87% 81.7% 5.3% 80% 76.7% 3.3%
福祉コミュニティ 82% 80.4% 1.6% 77% 74.8% 2.2%
臨床心理 82% 81.2% 0.8% 80% 76.0% 4.0%
キャリアデザイン 83% 80.0% 3.0% 80% 76.1% 3.9%
グローバル教養 82% 80.0% 2.0% 80% 76.0% 4.0%
スポーツ健康 81% 79.0% 2.0% 78% 76.3% 1.7%

※表は左右にスクロールします

C方式(5教科6科目型)

学科 2022 2023
予想
ボーダー
最低
得点率
乖離 予想
ボーダー
最低
得点率
乖離
79% 69.0% 10.0% 69% 72.8% -3.8%
政治 74% 68.0% 6.0% 68% 69.9% -1.9%
国際政治 75% 68.4% 6.6% 68% 73.8% -5.8%
80% 68.0% 12.0% 70% 75.4% -5.4%
日文 78% 68.0% 10.0% 65% 73.5% -8.5%
英文 75% 68.0% 7.0% 70% 68.8% 1.2%
79% 68.5% 10.5% 68% 74.8% -6.8%
地理 77% 68.6% 8.4% 71% 71.9% -0.9%
心理 81% 72.2% 8.8% 73% 79.5% -6.5%
経済 78% 68.3% 9.7% 69% 70.4% -1.4%
国際経済 75% 64.1% 10.9% 65% 68.6% -3.6%
現代ビジネス 73% 68.6% 4.4% 68% 67.8% 0.2%
社会政策科学 78% 66.3% 11.7% 67% 68.5% -1.5%
社会 81% 69.8% 11.2% 70% 72.3% -2.3%
メディア社会 78% 66.0% 12.0% 67% 69.2% -2.2%
経営 78% 68.5% 9.5% 68% 74.6% -6.6%
経営戦略 74% 70.7% 3.3% 70% 69.8% 0.2%
市場経営 75% 68.6% 6.4% 68% 69.7% -1.7%
人間環境 81% 68.1% 12.9% 69% 74.1% -5.1%
福祉コミュニティ 73% 69.4% 3.6% 71% 66.5% 4.5%
臨床心理 80% 69.4% 10.6% 70% 68.0% 2.0%
キャリアデザイン 74% 68.8% 5.2% 68% 66.1% 1.9%
スポーツ健康 - - - 69% 67.5% 1.5%

※表は左右にスクロールします

考察

直近2年間では95試験中の71試験が予想ボーダー得点で合格、割合にすると74%の試験で合格しており、河合塾が定義するボーダーライン

ボーダーラインは河合塾が予想する合否の可能性が50%に分かれるラインを意味します。

からはかなり上振れていました。

私文専願受験生が利用するだろうB方式に限れば、両年度とも84%の割合で合格していることと、ボーダー得点で合格できなかった試験のマイナス方向の乖離も最大で-2.3%しかないことから、青学同様、信頼して良い数値と言って良さそうです。

一方、国公立併願受験生が主に利用するC方式は殆ど当てにならない酷い予想です。青学の記事でも書いた通り、模試における志願者の少なさが統計処理に影響している可能性があります。

なお、C方式はともかくB方式はボーダーを高めに出す傾向があることも見えてきましたので、過去問でボーダーに届いていなくとも、逆転のチャンスは充分あります。最後まで諦めず試験に臨んで下さい。

 

その他の法政大学の記事はこちら。よろしければ。