この記事では慶応大学を受験して補欠となった方の参考となるよう過去5年分の繰上げ状況を
- 年度別
- 学科別(試験方式別)
- 発表回別
に整理して傾向を示し、今年を占います。
慶応大学の繰上げ発表について
事前に繰上げ発表日を公開しておらず、試験方式ごとに募集人員を充足するまで五月雨で発表を続ける補欠者泣かせの繰上げ発表方法を採用しています。なお、発表は例年3月頭から開始して3月下旬まで続きます。
また、対象者には補欠順位でなくランク(A〜)が通知され、そのランクグループ毎に繰り上がるようです。もちろん上位ランクから繰り上がっていく訳ですが、複数のランクが同一発表日に繰り上がることもあります。
この記事ではランクには言及せず、単純に繰上げ率を指標として扱っています。
それでは見ていきます。
全学部
2018年度、2019年度は2回目以降の繰上げはなく補欠者泣かせの年だったようです。2020年度からは複数回の繰上げがありますが、2回目までで大半を占めていることが分かります。
また、先日記事にした通り2021年度から急激に繰上げの絶対数と率が上昇し、コロナ禍の影響を感じさせます。
wellbalancedlife.hatenablog.com
コロナが落ち着きを見せる今年度、東京回帰の流れから辞退率の減少とともに繰上げ率が下がることも予想されます。一気に2020年度水準まで下がることは無いかもしれませんが、ある程度の覚悟は必要かもしれません。
また、定員厳格化緩和の影響も合わせて考えると、1回目の繰上げで全てを吐き出す2019年度のような状況になる可能性も残ります。
文
概ね全学部と同じ傾向です。2021年度には繰上げ率は100%となりました。また、3回目以降の繰上げは無いものと思った方が良さそうです。
経済
A方式はコロナ禍に関係なく毎年のように高い繰上げ率となっている反面、B方式ではコロナの影響を感じさせます。A方式の補欠者は今年も期待できるかもしれませんね。また、どちらの方式も1回目で大部分の繰上げを吐き出しているようです。
法/政
もともと補欠の絶対数も少なく、年によっては一切繰り上がりを出さないこともある両学科の人気ぶりが分かります。今年は法学科で若干補欠を増やしたようですが、どちらにしても1回目の発表が勝負となります。
商
他学科に比して2回目以降の割合が大きめなのが商学部の特徴でしょうか。A方式であれば上位100人は可能性高いように見えます。B方式は何とも言えず・・・
総合政策/環境情報
両学科とも2020年度を境に繰上げを出し始めたように見えます。気になったので2012年度まで遡ってみたところ、繰上げを出したのは2014〜2015年度、2020年度〜2022年度の5回だけでした。若干気になるところです。
直近3年の傾向が今年も継続するならば、1回目の繰上げ発表さえあれば複数回の繰上げがあり、繰上げ率も高めになることが期待できそうです。
まとめ
今年は脱コロナと厳格化緩和の2つの影響でどうなるか見当付かないのが本当のところですが敢えて予想するなら、文、経済、法、政は1回目の発表で大半が決まり、商や総合政策、環境情報は2回目以降もある程度期待できる感じでしょうか。SFCはそもそも1回目があることが前提となります。
その後の状況はこちらからどうぞ
多くの皆さんが繰り上がることをお祈りしてます。