いよいよ明日から関東私立大の難関校(具体的には早慶上、GMARCH)の個別試験が始まります。
先陣を切るのは上智大学です。
今年度から共通テスト利用試験で3教科型が採用(従来は4教科型だけで利用しにくかった)され、志願者の大幅増が見込まれましたが実際はどうだったでしょうか。
想定通り、昨年比+2,732名と大幅に増加しました。が、2年前の水準には達しなかった模様です。(手間を省くため文系学部しか集計していませんが、理系学部を合わせるとまた違う結果なのかもしれません)
次のグラフは、共通テスト利用入試の志願者がどのように変化したかを表しています。
2倍以上の大幅増加です。やはり3教科型は受験生にとって利用しやすい試験方式なのでしょう。
続いて個別入試の志願者推移です。
こちらは昨年から更に減少していることが分かります。個別試験志願者の減少は上智大学に限らず、他の人気校(特に入試改革を率先して実施している大学)でも見られる現象です。
4校とも超が付く人気校ですが軒並み減少しています。それぞれ特色ある試験方式を採用しているため、多彩で優秀な学生を獲得することが出来るかもしれませんが、志願自体のハードルを上げている可能性があります。
話を上智大学に戻して学部別の状況を見てみます。まずは共テ利用試験。
3教科方式を取り入れた結果、神学部を除く全学部で大幅な増加となりました。募集人員自体が増えてますので、難易度(倍率)は大きく変わらないと思われます。
続いて個別試験。
経済がかろうじて横ばいで、その他はすべて減少です。
ところで、上智の試験方式は大きく分けて3つあります。
●TEAP利用方式
TEAP+独自試験(英語以外)
●共テ併用方式
共テ+独自試験
☆外部試験で最大30点加点(英検可)
●共テ利用方式(3科目型/4科目型)
共テのみ
☆外部試験(英検可)で英語を180〜200点換算可
ぶっちゃけ、複雑過ぎません?
上智絶対な人以外は避けたくなる気がします。なぜなら他の大学とあまりにも試験方式が異なるから。上智専用の準備をする必要があり、面倒です。
それに加え、TEAP利用方式以外は共テが必須ですので、共テを失敗したら終わりです。これは余りにもリスクが高い。高すぎます。対策が面倒な上、一発勝負の試験方式しか無いのでは志願者が減るのも分かる気がします。
ということで、上智大学の志願者動向とその要因についてさっくり考察してみました。
メインの四谷キャンパス界隈は大人の雰囲気で、ワンランク上の学生生活を送ることが出来そうな(気がする)大学です。ソフィアってのもいいじゃないですか。なんとなく。
何はともあれ、受験生の皆さんが暖かな春を迎えられますよう。