GMARCHの一角、学習院大学の2023年度志願者動向を確認します。MARCHと対等に扱うべきか扱わざるべきかは受験界隈で議論が喧しいですが、ここではGMARCHとして扱うことにします。なぜなら我が母校だからw
☆毎度書きますが、この投稿は文系学科に特化した内容となります。
未だに院歌の歌詞には心奮い立たせられる・・・
まずは試験方式のおさらいから。他のMARCHには無い変則的な内容なので若干詳しめに。
共通テスト利用選抜
いわゆる共テ利用ですが、科目数が学科によって異なるので注意が必要です。
法学部
3科目
経済学部
経済:4科目か6科目
経営:未採用
文学部
日文/心理:未採用
教育:5科目
その他:3科目
国際社会科学部
4科目
私文志願者にとっても、国公立志願者にとっても、中途半端な感じが否めません。経済学部で数学を必須にしたり、教育学科は5科目としたり、そもそも採用しない学科があったり、理想は分からなくもないですが。
コア試験
他校でいう学部別選抜、つまりメイン方式です。こちらは何故か全て3科目型。共テ利用で見せた理想はどこへ。
プラス試験
学習院で一番の特徴がこれでしょうか。プラス試験。コアに対してプラス、のようです。一部の学科では採用されていません。
一言で言うと、別学科のコア試験を用いた試験、と言うことになりますが、具体的に書くとこんな感じ。
法学部プラス試験 → 経済学部コア試験
経済学部プラス試験 → 国際社会科学部コア試験
文学部プラス試験 → 理学部コア試験
国際社会科学部プラス試験 → 法学部コア試験
左のプラス試験は右のコア試験と同じ試験問題を利用します。逆向きの矢印はありません。ぶっちゃけ誰得なのか分からないし、分かりづらいし、志願者も少ないです。シンプルに全学部統一方式にしたら良いんじゃないですかね。
・・・という謎方式ですが、今年から法学部も採用することになりました。需要あるんです!?
あ、もうひとつ謎があって、国際社会科学部のプラス試験だけは外部英語試験の換算点を利用します。なので、独自試験は法学部コア試験のうちの2教科だけ。んー、なんとも言えない中途ハンバ感。
こんな我が道を行く学習院ですが、志願者動向を見ていきます。
まずは全体推移。
キターーーー! 1,532人(+10%)の大幅増! 謎だけど嬉しい!
続いて内訳を。共テ利用から。
絶対数は少ないものの23%以上の増加です。あの試験方式にしてこの増加。反動増とは言え、驚天動地。
次は一般方式を。
こちらも7%以上増えています。法学部が新規採用したプラス試験の影響も含まれていますが、コア試験だけでも700人近く増えています。
続いて学部別に見てみると・・・
ほぼほぼ文学部の影響でしたw 学科別にも見てみましょうか。
特に目立つところはありませんが、経営、英米文、史、独文、政治あたりが増えてますかね。
にしても、学科の少なさよ。潔いじゃありませんか。これが成蹊・成城・武蔵の括りに近いと言われる所以ですが。
はい、ということで我が母校・学習院大学の志願者動向をチェックしました。まだまだ入試改革(改善)の余地があって楽しみです。敢えて志願者数を増やさない戦略だとしたら、粋ですね。
受験生の皆さん、桜吹雪舞う目白のキャンパスでお会いしましょう!
受験生のみんなが希望する大学に合格しますように。